旅情報'05

2005.7.23公開
Le informazioni del viaggio
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■サン・フルットゥオーゾについて
サン・フルットゥオーゾの起源については、いくつかの言い伝えがあります。
例えば、3世紀に殉教者フルットゥオーゾの弟子達が、 聖遺物を持ってスペインから渡ってきたのが始まりである、とか、 7世紀にアラブ勢力から逃れるためにスペインのTaraggona地方の司教、Prosperoが来たのがそのルーツである、などです。
しかし、実際には、10世紀の半ばに、ギリシャの修道士たちによって、最初の修道院が建てられました。その場所は、海から見える部分の裏手にあります。
それから16世紀半ばまで、回廊が増築されたり、塔が建てられたりと、さまざまな増改築がなされ、現在見られる姿に変わっていきました。
その後、次第に衰退していったこの修道院は一時期、貧しい人々の宿泊施設になっていました。そして、追い討ちをかけるように、1915年に洪水に見舞われ、 主要な部分を損失するに至りました。しかし、これを契機に、イタリア国家が修復事業 の開始を決定することになり、さらには1983年に、この地の領主がFAI(※)に33ヘクタールにも及ぶ領土を寄贈し、修復が一段と進められることとなりました。

このサン・フルットゥオーゾへは、ポルトフィーノから海岸沿いのルートを使って、歩いて1時間半程度で行く事もできるようですが、カモッリ、ラパッロ、サンタ・マルゲリータ、ポルトフィーノから船が出ています。
私たちは、サンタ・マルゲリータからポルトフィーノ経由のフェリーで行きました。ただし、乗った船が折り返し運行の最終便だったため、サン・フルットゥオーゾでは正味30分ほどしか滞在する事ができませんでした。おかげで、慌しくまわ ることになり、写真を撮るのもそこそこに船に駆け込みました。

さて、教会についてですが、2階の海に面した側は小さなミュージアムになっていて、付近からの出土品などが展示されています。そこから外窓を見ると、美しいエメラルド色の海が 窓枠いっぱいに広がっていて、まるで絵画のようです。
そして、この2階には、とても素敵な回廊があります。10世紀に作られたその回廊は、特に16世紀の領主、アンドレア・ドーリアによって繰り返し改築が行われ、現在の姿になりました。
回廊を介して、隣に建てられている教会に入ると質素な祭壇があります。 白い壁を背景に、抑えられた装飾のその祭壇からは、より純粋に宗教的なものとしての印象が伝わってきます。さらに、この教会本体の屋根の上には、八角形の塔が建てられていて、その先端はクーポラで覆われています。

教会から離れた位置、海から見て入り江の右手には、アンドレア・ドーリアの塔が建てられています。この塔は、16世紀の半ばに、司教の命により、アンドレア・ドーリアが建立したものです。

こうした史跡をゆっくりと周るだけでも、少なくとも1時間は欲しいところです。さらに、入り江でのんびりと過ごしたり、となるとさらに時間の余裕が必要でしょう。

ここの入り江は、小さな石が散りばめられています。一つひとつ、大きさや色の違う石の中から、自分のお気に入りのものを探すのも楽しいひとときです。そうして探したお気に入りの石は、今、我家のサイドボードの上に思い出として飾られています。

※FONDO PER L'AMBIENTE ITALIANO:イタリア環境基金とでも訳すのでしょうか。かのジョルジョ・アルマーニ氏の資金援助により 、1985年から文化遺産の修復事業を開始しています。

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