まち想々'95 Roma

2005.1.22公開
Dei impressioni di citta'
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コロッセオ
■システィーナ礼拝堂

添乗員からの強い薦めもあって、最終日にあてられた丸一日の自由時間には、まず
システィーナ礼拝堂へ とこぞって出かけました。
団体旅行もこの頃になると、人間社会の常として、何とはなしに仲の良いグループが出来たりしていて、
私たちもある中年夫婦とよく食事の際には同伴させてもらいました。奥様はキャリア・ウーマンで
ご主人は包容力のあるタイプの人。
いろいろと話をするうちに何かしら刺激を受けたりして、このことはこの旅のよい思い出の
一つになりました。

さて、システィーナ礼拝堂。日本資本によりミケランジェロの『最後の審判』が修復を終え、再び公開が始まったこともあり 当然混雑が予想される状況でした。それでも8時30分の美術館開門1時間前に行けば、わりかし空いた中で鑑賞できるというので、 この日は朝ご飯(単なるパンですけど)を袋に入れてもらい、1時間ほど門の前に並びました。
それでも、私たちが着いた頃には早くも 30人ほどは並んでいて、時間を追うごとに長蛇の列ができあがり、早めに行ったのは正解でした。

バティカン美術館の鑑賞コースのうち、システィーナ礼拝堂に一番早く着くことが出来るのはAコースだと聞いていたので、美術館の中に 入るや否や猛ダッシュ(行儀が悪くてごめんなさい)。途中、ラファエロの作品もあったりして興味が惹かれたのですが、とにかく後回し。
15分ほどで礼拝堂に到着。
すでに20人くらい中に先客がいましたが、礼拝堂はその人数に対しては十分すぎるほどの
収容力を持って いました。たぶん、学校の体育館くらいの大きさはあったでしょうか。
その天井のすべてに『天地創造』が描かれ、正面の壁一面に 『最後の審判』が
描かれています。そのダイナミックなスケールと色使いに圧倒され、しばらく動くことが出来ません
でした。絵のことはよくはわかりませんが、ここにある作品はどれも、 特に芸術に詳しくない人に
も感動を与えることの出来るものではないでしょうか。

そうした絵を近くに寄って観察したり、離れたところから全体を眺めたり、これは掟破りに
なるのですが、脇にある長いすに寝転がって 天上画を眺めたりとしたい放題。早く着いたおかげで
堪能できました。
そんな幸せな状態も10時を過ぎた頃には人が続々と押し寄せてきて、見事に 芋洗い状態になって
しまいました。

■コロッセオ

システィーナ礼拝堂で半日過ごた後、スペイン広場でしばし過ごし、それからコロッセオへと向かいました。
今なら、バスに乗ったり、タクシーに乗ったりして行くんでしょうけど、当時はバスに乗るにも結構臆病だったりして、町歩きを
楽しみながら行きましょう〜〜ということで徒歩で向かいました。
ですが、これがなかなか距離があって、しかもローマの気候は蒸し暑く、
なかなかしんどかったです。

コロッセオも私の好きな観光スポットの一つです。
侘びとかさびというものからかけ離れたダイナミックさ。まさに力強さの象徴と いったかんじなのですが、中に入り、風化した石を間近に見ると、そこに歴史の流れを感じることができ、ちょっと複雑な心境に なったりもします。
何千何万もの人間を見てきたこの建物の歴史に、人間の一生を照らして比べたりすると、儚い命を切なく感じたりしてしまうんですね。
もしかしたら、ローマの人々は古代遺跡に囲まれて生きているうちに、無意識ながらに刹那的な考え方が備わり、そこから今を楽しく生きよう、Mangiare, Cantare, Amore(食べて、唄い、恋をする)の精神が生まれてきたのかもしれないですね。
コロッセオのアーチを吹き抜ける風を体に感じながら、 そんなことをこのコロッセオから感じてしまうのです。

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